大神完

ようやく大神クリアしました。
プレイ時間にして41時間ほど。
大まかに3部構成といった感じで、3部通して完結までの話が破綻せずにまとまっていて、キャラ一人一人にヒジョーに魅力があるゲームでした。

特筆すべき点はとにかく演出が良いという事。
盛り上げてくれるところはしっかり盛り上げてくれて、プレイヤーを引き込んでくれる。初めて闘う妖怪を相手にする時の演出が大好き。

アマテラス自身が「犬」に一貫して一言も喋らないというか、仕草から何まで全部、本当に犬でしかないのが感情移入にも繋がっているのだと思う。


最初に3部構成とは言ったものの、正直演出は1部が一番グッと来た。

オロチの矢が飛んで来るところから十六夜の祠までの演出にブルッたし、やはりヤマタノオロチの圧倒的存在感とスサノオのキャラクターがいい。

好きなキャラを挙げるとしても、スサノオ>ウシワカ>ツヅラオ(乳)といったところになるくらい、スサノオはいいキャラだと思う。決意を決めた時に、男はかくもカッコいいものになるのだなぁと。

2部以降から一気に世界が広がって、魅力あるキャラクターも多数出てくるのだけれど、その分一人一人が薄まってしまう印象が無きにしもあらず。

3部のオキクルミも結構いいんだけど、オイナ族はみんな仮面をしているせいか余計にキャラが薄めに感じてしまうのが惜しいんだよなぁ。

そしてエンディングテーマにもグッときた。

ストーリー・キャラクター・グラフィック・音楽・演出・ボリューム・やり込み性、どれを取っても一級品のゲームでした。安牌の続編ばかり売れる日本の風潮に押されてしまって、開発のクローバースタジオは解散となってしまったけれど、今後もエポックメイキングな製作集団が現れるのを待ち望みたい。