【思考】天井と底

天井:人の持つ伸びしろ、潜在能力の限界と揶揄される。

底:人の持つ器の深さ、最大容量の限度と揶揄される。





ではこの「天井」と「底」、誰が定義しているのか。





それは他人であり自分であり、「誰が」という事ではなく自他の「意識」や「本能」が作り出したリミッターでしかない。



リミッターとは限度を越えて負荷がかかりすぎるのを抑える為のものだ。リミッターを越えれば壊れてしまうかも知れない。だから限度を越えそうになると天井で蓋をし、リミッターの枠から漏れないよう底で支えるのだ。



これは誰にでも起こる事であり、誰からも批判される事ではない。

本能的に自己を護るための殻を作るのは有効だ。





だが俺は思う。

天井や底は「意識をせずとも本能的に」意識に刷り込まれてしまう。体が本能で抑制をするという事は、本来の人間は誰しもが天井も底も無く、抑制しないと壊れてしまう可能性が高いからだ。ならば本来の人間には天も地も無く、無限の方向、無限の長さに伸びていけるのではなかろうか。行動を起こす肉体と全てを受け取る魂が壊れなければの話だが。





「ヒト」としての本能に従うのも俺は美観と見ているが、「人」としてこの本能を破ってみるのも面白いんじゃないかと思った。



アレ、これってもう進化なんじゃないのかな。