Webサービスにおけるデザインフェーズ

万人向けのWebインターフェースを現在進行形で創造しようとしている人はどれくらいいるのだろう。そういう人たちと一杯やりたい。


冒頭とは全く関係ないけれど…
ここ最近ウンウン悩んでいる、今展開しようとしているサービスはいわゆるギークにしかウケないイメージがあるのだけれど、それを一般層、というか一般層よりちょっとリテラシがあるっていう層の人を狙って打ち出すのが、果たしてマッチしているのかと言われると微妙と言わざるを得ない。

Webサービスを広めるためには、まずイノベーター層にとって魅力的でなければならないと思うのだけれど、イノベーター層に魅力的なものはWebにそこまで精通していない一般層にとっては大抵の場合が魅力的でない。
魅力的でないというより、イノベーター力(切り開く力・模索する意思)が高くなく、使い道や楽しみ方が伝わらないため、魅力的に映らない。
そこで、デザインにおいてフェーズを設けるのがいいのでは、と思う。

初期重視比:機能80% / デザイン20%

まずはイノベーター層狙い撃ち。
本来ある機能を最も利便性の良い形で提供し、とにかく機能としての良さを実感してもらい、バイラルな広がりを狙う。

中期重視比:機能30% / デザイン70%

一定以上のユーザを獲得した後、さらに広い層のユーザを狙う。
デザイン性を高め華やかさを出し、バイラルにより「良さ」を耳にしているユーザを見た目で牽引する。
機能性を無視してでも華やかさを取ることで初期ユーザの離反が起こるのは必至だが、そこをいかに乗り切るかが重要。ベースに相当の利便性を持つ機能を維持できていれば何とか食い止めもできるとは思う。
それでも去る者を追うことは出来ないので、来る者をより多く獲得できるぐらいのモノでなければならない。

後期重視比:機能60% / デザイン40%

中期でさらにユーザの増加を成功させられれば、ある程度の認知が得られることになる。
そうなると見た目だけで牽引する必要性が薄まるため、機能向上によりユーザの定着を狙う。
しかしながら定期的に目を引くプロモーションもしなければユーザには飽きられ、媒体としての華やかさも損ないかねないためデザインも抜かりなく。


※上記に挙げる「デザイン」は虚飾を多く含む度合いです。インターフェースデザインによるアクセシビリティの洗練などは機能性に含まれます。




こんなフェーズが理想的なんじゃないかなぁと。

mixiなんかも不便不便と言われていますが、当然内部で研究されていないワケもなく、「あえて」使い勝手を落としているという理由も今となっては良くわかる。1回でも大々的なデザインリニューアルを行っているWebサービスは、どこに限らず相当な研究を行っていると思って良いかも知れません。
しかしながらWebデザインにおいても優等生すぎるものは大衆ウケしないので、世のWebサービス制作者たちは「出来るけどやらない」というジレンマを常に行っているんだろなー。

俺は俺でひとまずは成すべきことを成そうと思う。きっついですが。
結局いつも通りのお悩み日記。