デザインオブビジネス

ボクが何かをデザインする上で心がけていること。
「自分で説明できないデザインをしない」ことだ。
この考え方は、どちらかというと消去法から行き着いた事なのだけれど、「デザイン」に対するコストは概して少なく見積もられることが多く、丸っきり省かれる場合も多々ある。これに対してお客さんを「デザインに造詣が無いのだろう」と諦めてしまってはそこで試合終了。これ、完全に上から目線のゴーマンチキ。
そこでデザインを売れない自分が悪いと考える。
なぜ売れないか?そんなのはショップ店員のセールストークと同じだ。「今はこれが流行」や「お似合いですよ〜」しか言わない店員からボクは服を買いません。店の商品の良さを徹底的に垂れ流すだけの店員も。だって、客を見てないから。
「ウチの品物はスバラしいです!」と言われても、何がどうスバラしいのか、そしてそのスバラしさがボクにどう作用するのか、そこまで伝えてもらわないと。でも、いくらスバラしさを理解できてもボクがイヤだったりする場合もある。たとえば着物とかスバラしいとは思うけど、普段着るのはツラいし。
で、さらに言うと自分の「最高」ではなく相手の「最適」を模索する。
最適のベクトルを掴んだ上で、その範疇での自分の最高を狙ってみる。
なんか主題と外れ始めたけど、その「最適」のポイントをデザインに取り込んだ上でさ、自分の行ったデザインの全要素を「どこそこがこうなってあーなってそうなる」とロジカルに説明できたら、コレってもう売れると思うよね?
すごく当たり前なこと書いてるかも知れないけれど、ボクはそうありたいと思うんです。書くにゃ簡単だけどやるにゃムズい。






ちなみにコレは己の創作性をウリにする人、いわゆるクリエイターには当てはまりません。自分の創作物に価値を見出してもらう、自分の才能ありきではなく、相手の求めるものをロジカルに作り出すという、お客様ありきの極めて商売的な考え方なので。
だからボクは自分をクリエイターとは絶対に名乗りません。クリエイターの方々に失礼だから。


強いて言うならアーキテクチャー。 …なんかこっちのがカッチョいい('∀`)